転職者の約半数は「ホントの転職理由」を言わない、20～40代の転職理由1位とは？

2025.09.29

パーソルキャリア株式会社

過去1年以内に転職した人の約半数が退職先に本当の転職理由を伝えていない
“本当の転職理由“は、給与・昇給への不満が全世代でダントツ1位
転職理由が「人間関係」の人は、退職先や転職先には伝えにくいと考えている人が多い

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本当の転職理由、伝える？伝えない？
本音を伝えた人の転職理由
転職のきっかけとなった“本当の理由”

転職する際、退職先や転職先に本当の転職理由を伝えるか迷う人も多いのではないでしょうか。パーソルキャリア株式会社は、過去1年以内に転職をした20～40代のビジネスパーソン500人にアンケートを実施。転職する際に、転職理由を退職先や転職先に伝えたか、また退職先や転職先に伝えた“建前”と、転職のきっかけとなった“本音”を聞きました。

本当の転職理由、伝える？伝えない？

まずは、「本当の転職理由」を退職先、転職先に伝えたか聞いてみました。

退職先、転職先ともに、本当の転職理由を「伝えた」と答えた人の方がわずかに多い結果に。また退職先に「伝えた」と答えた人は51.4％（257人）ですが、転職先に伝えたと答えた人は59.6％（298人）と、転職先に伝えた人の方が多くみられました。

退職先に本当の転職理由を伝えたかについて男女別で見ると、男性は「伝えた」と答えた人が59.2％（135人）、「伝えていない」と答えた人が40.8%と全体と同じく「伝えた」と答えた人の方が多数。女性は「伝えた」と答えた人が44.9％、「伝えていない」と答えた人が55.1％と、男女で異なる結果となりました。

転職先に伝えたかを男女別で見ると、男性は「伝えた」と答えた人が67.1％、「伝えていない」と答えた人が32.9％。女性では「伝えた」と答えた人が53.3％、「伝えていない」と答えた人が46.7％と、どちらも「伝えた」と答えた人の方が多いものの、女性の方が「伝えていない」と答えた人の割合が多い結果に。女性は退職先にも転職先にも、本当の転職理由を言わない傾向が強いようです。

本音を伝えた人の転職理由

退職先に“本当の転職理由”を伝えた人は、何が理由で転職したのでしょうか。全体で見ると、1位は「給与が低い・昇給が見込めない」と給与への不満が根強い様子。以下、2位「昇進・キャリアアップが望めない」、3位「会社の評価方法に不満があった」が続きます。

男女別で見ると、男性の転職理由上位3つは全体と同じですが、女性は「肉体的または、精神的につらい」が2位にランクインし、「昇進・キャリアアップが望めない」が3位という結果に。

続いて、転職先に伝えた本当の転職理由を見てみると、1位「給与が低い・昇給が見込めない」、2位「昇進・キャリアアップが望めない」と上位2つは退職先に伝えた理由と同じですが、同率3位で「肉体的または、精神的につらい」「社員を育てる環境がない」がランクインしており、退職先に伝えた理由と異なる結果になりました。

男女別で見ると、男性では「昇進・キャリアアップが望めない」と同率で「社員を育てる環境がない」が2位にランクイン。退職先に伝えた理由では、「社員を育てる環境がない」が6位だったことを踏まえると、育成環境の不満について転職先には伝えられるものの、退職先には伝えにくいと考えている人も多いようです。

転職のきっかけとなった“本当の理由”

最後に、転職のきっかけとなった“本当の理由”について聞いてみたところ、全体では1位「給与が低い・昇給が見込めない」、2位「肉体的または、精神的につらい」、3位「人間関係が悪い／うまくいかない」の結果に。男女別で見ると、男性は上位3つが全体と同じ結果になりましたが、女性では「肉体的または、精神的につらい」「人間関係が悪い／うまくいかない」が同率2位となりました。