トヨタ、グーグル、ソニーが6年連続トップ3。doda転職人気企業ランキングから見える「選ばれる会社」の共通点
パーソルキャリア株式会社
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、22~59歳のビジネスパーソン5,074人を対象に実施した「転職したい会社」の調査結果を「doda転職人気企業ランキング2025」として発表しました。
本ランキングからは、AIへの積極投資、継続的な賃上げ、はたらき方の多様性といった現代のビジネスパーソンが企業に寄せる期待が鮮明に浮かび上がっています。
上位企業の共通点は「AI事業への積極投資」
総合ランキングのトップ3は、2020年から6年連続で1位「トヨタ自動車」、2位「グーグル」、3位「ソニー」という結果に。特にトヨタ自動車は前年から投票ポイントを大きく延ばして2位との差を広げました。

総合ランキング1~3位
トヨタ自動車を選んだ人からは「企業の知名度が高い」「安定して長くはたらけそう」など、安定性や信頼性を評価する声が集まっています。2位のグーグルは、「職場環境・設備が良さそう」「新しいことに挑戦できそう」など、成長機会や柔軟なはたらき方が評価されているようです。3位のソニーには、「企業イメージがいい」「専門性やスキルを高められそう」といったコメントが寄せられました。
doda編集長の桜井貴史氏は、「注目すべきは、トップ3の企業を含む上位陣が、例外なく『AI事業への積極投資』を行っている点」と解説。トヨタ自動車はNTTと共同して自動車事故削減のAI開発、グーグルは最先端AI研究を推進し、「Gemini 2.0」をリリース、ソニーは多分野においてAI技術を活用し、カメラや音楽制作、ゲームなどで応用が進んでいます。

総合ランキング(4~30位)
4位にランクインした「楽天グループ」も法人向け生成AIサービス「Rakuten AI for Business」を提供するなど、AI技術へのコミットメントが企業の将来性を測る重要な指標となっており、転職希望者からの人気を直接的に押し上げているようです。業種別で見ても、トップ30社のうち最多は「IT・通信」であり、テクノロジー領域への関心の高さがうかがえます。
「賃上げ」がランクアップに大きく起因
前回調査から引き続き、大幅な賃上げを実施した企業が順位を大きく延ばす傾向が見られました。50位以内で前回から10ランク以上順位を上げた9社のうち、多くが賃上げやペースアップなどを発表しています。
例えば、前回25位から14位にランクアップした「味の素」は、3年連続となる6%の賃上げを実施。前回62位から33位と大幅に順位を上げた「日立製作所」は、月額1万7,000円のベースアップを行い、「NTT」は12年連続の賃上げに加え、2026年度入社の新卒初任給を30万円以上に引き上げることを発表しました。桜井氏は、インフレが続く中での給与・待遇への期待が依然として高いことを指摘しています。
エンタメ業界も大きな盛り上がりを見せる
今回のランキングでは、エンターテインメント関連企業の躍進も目立ちました。前回300位圏外から一気にトップ100入りを果たした「ディー・エヌ・エー(DeNA)」は、人気キャラクターのスマートフォン向けゲームのヒットが大きな要因となったほか、「風通しの良さそうな企業風土」や「ゲーム、IT、球団経営など事業の幅広さ」も評価されています。
また、6位の「任天堂」や41位の「バンダイナムコホールディングス」といった企業も人気を集めており、「キャラクターやゲームが好きだから」といったコンテンツそのものへの強い支持が投票理由に多く見られました。
このランキング結果を踏まえて、桜井氏は「ビジネスパーソンが企業を選ぶ際の視点は、柔軟なはたらき方への対応や経済的な安定性だけでなく、企業や事業への共感、自己成長の実感、そしてワーク・ライフ・バランスといったテーマへの取り組みなど多角的になっている」と解説しています。
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筆者/モリタアヤリ



