採用費用が膨らみ過ぎてる?そんな時に考えたいこと

d's JOURNAL
編集部

採用に掛かかる費用が膨らみ過ぎている気がする…。

人事・採用担当者のあなたは、そんな悩みを抱えていませんか?
今回は、採用に掛かる費用について、1つの考え方をご提案したいと思います。

採用費用はいくら掛かっても良い?

昨今、中途採用領域における求人倍率はかつてないほどに活況です。
dodaが調査している転職求人倍率レポートの2017年2月分(※2017年3月13日発表)を見ると、全職種で2.38倍(前月比+0.03pt/前年同月比‐0.22pt)となっています。

人事・採用担当者のあなたは、期初に立てた採用計画を実現するために様々な取り組みをしているが…。

  • 求人広告、人材紹介サービス、ダイレクト・ソーシングといった採用サービスの利用費用が増加している
  • 人事・採用担当者自身が、採用に関わる業務に割いている時間をコストに換算するとますます採用費用が増加していることになる

といった課題を感じてはいませんか。いくら自社にマッチした人材を採用できたからといって、採用費用が闇雲に膨大になっている状態は、健全とは言い難いと思います。

そこで、ご提案したいのが掛けた採用費用に対して、最大限のリターンを得ることです。

掛かっている採用費用で、最大限のリターンを得るには?

採用費用に対するリターンは、自社にマッチした人材を1人採用できたことだけでなく、採用活動自体が自社のブランド構築に繋がることや、人事・採用担当者自身が採用についてのナレッジを得る機会にするといった考え方が重要だと思います。

企業を成長させるための仲間集めである採用は、将来に渡って続く活動ではないでしょうか。そのため採用に掛かる費用の一部は、次の採用活動を上手く進めるための大切な投資だと捉えられると思います。

もっとも、採用費用の一部を投資だと考えた場合、最大限のリターンを得たいもの。そのために、人事・採用担当者に取り組んでいただきたいことがあります。

それは、まず転職市場の今を知ること。そのために、各種セミナーや業種ごとの交流会や勉強会に参加することや、人材サービス企業のエージェントからの情報収集を定期的に行なってください。

過去に掲載した、『【採用基準の作り方】転職市場の”今”を知り、採用ポジションの責任者と擦り合わせておきたい基準とは?』でも、採用市場の今を知るための方法を記載しているため、併せて確認いただければと思います。

採用の今を知ることは、求めている人材を採用する手法が、求人広告、人材紹介サービス、ダイレクト・ソーシングのいずれが向いているかの判断基準を持つことにも繋がると思います。適切な採用手法を選び、採用に掛かった費用に納得感を得られれば採用に対するナレッジが蓄積され、リターンを得たことになるといえます。

面接を有意義にすることが費用対効果を高める

採用活動において、人事・採用担当者が大いに時間を確保することになる面接。採用に関わる費用に、人事・採用担当者の人件費も含まれていると考えた場合、面接を有意義にすることが、費用対効果を高めて大きなリターンを得るための重要事項です。

まずは、明らかなミスマッチを減らすために、社内で採用基準を明確にした上で、採用候補者と会うようにする体制を構築したいところです。

また面接を有意義にするには、採用候補者が持つ現状のスキルや経験だけでなく、これからのキャリアをどうしていきたいのか、そのために自社でどういった活躍を期待できそうかという観点でのぞむと良いでしょう。

最終的に内定を出すかどうかの判断は、複数の採用候補者に会ったうえでの相対評価になる場合がほとんどだと思います。そのために、採用候補者の良い部分を比較できる状態にしておくことが大切です。

そして面接に掛ける1時間を使って、採用候補者に対して自社への印象をネガティブなモノにするか、ファンになってもらうかで、将来的に採用活動が上手くいく可能性も変わります。
なぜなら、採用候補者にファンになってもらうことで、今回採用に至らなっかた場合も、いずれまた経験を重ねた同じ採用候補に入社を希望いただけることもあるかもしれないからです。何より自社を応援してくれる人を増やしていくブランディング活動に繋がります。

まとめ

採用に関わる費用は、デジタルに推しはかるだけでは換算がしづらいため。何が適性なのか、大いに悩む部分だと思います。

しかし、採用に関わる費用には、自社のファンを作ることや、採用におけるナレッジを人事・採用担当者が蓄えていくための大切な投資費用も含まれていると考えることもできるのではないでしょうか。

そして採用費用が無駄にならないよう、採用の今を知ることや、有意義な面接をしていただければと思います。

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