アカデミアからの提言~未来の人事課題をどう解決していくか~

2020年初頭。新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの働き方は一変しました。

それは個人だけに留まらず、企業や団体、ひいては社会全体にまでその影響が及ぶこととなったのです。また同年4月7日(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県および福岡県以外の道府県については、同月16日)には緊急事態宣言が政府から発出されたことを受け、在宅勤務などをはじめとする働くスタイルが急速にシフトしていきました。

特に、通勤の概念(空間)、時間の概念(時間)、コミュニティーの概念(仲間)などが変わり、これまでの「はたらく」の当たり前が大幅に変革されたと言われています。

加えて、SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)やESG(Environment・Social・Governance/環境、社会、ガバナンス)などといった新しい概念や潮流も浸透していき、国内外で活躍する企業や団体が取り組むことで、社会全体がその姿を変えようとしています。

こうした社会や仕事観の変化に対して、各企業は社員一人一人が生き生きと活躍できるように、その環境の整備や制度の見直しなどを進め、課題解決のための突破口を模索するようになりました。

ニューノーマル時代と言われるこの世界。組織デザインや人事課題に対して、携わるすべての人々はどのようにアプローチしていくべきか――。

そこで、組織運営や人事課題に関して知見のある識者や、大学・研究機関(アカデミア)で研究活動に携わっておられる学者や専門家の方々、教授陣をお迎えして、アフターコロナを見据えた新たな組織の在り方をご提言いただきたいと思います。

たとえば、企業競争力の源となる「自営型」の働き方とは。あるいはパンデミック下などで重要となるBCP(事業継続計画=Business Continuity Plan)の整備をどうすべきか。またはテレワーク導入による働き方改革の進め方の最適解は何か、など――。さまざまな専門家にあるゆる角度から論じていただきます。

本特集は、「アカデミアからの提言~未来の人事課題をどう解決していくか~」と題して、これからの組織デザインを考えていきます。