doda調査「平均年収ランキング2024」発表、職種別や年代別で年収がアップしたのは?

パーソルキャリア株式会社
パーソルキャリア株式会社は、毎年恒例の「平均年収ランキング」(2024年版)を発表しました。今回は2023年9月~2024年8月の1年間に転職サービス「doda(デューダ)」に登録した約60万人のデータを基に、20~65歳の正社員の平均年収をまとめています。
2024年の平均年収は「426万円」で2017年以降最高額
2024年の平均年収は、426万円でした。2023年と比較して12万円アップし、過去8年間の中では最も大きな上昇額となりました。

2017年以降の平均年収の推移(出典:パーソルキャリア株式会社「平均年収ランキング2024」)
男女別では、男性が481万円で2023年から17万円、女性が366万円で同10万円アップでした。
年収中央値で見ても全体で380万円となり、2023年から20万円アップ。男女別の年収中央値は、男性が420万円、女性が340万円で、どちらも20万円アップとなりました。
職種別1位は「医師」で1089万円
全173職種の平均年収ランキングは、3位「運用(ファンドマネジャー/ディーラー)」(873万円)、2位「アナリスト」(911万円)、1位「医師」(1089万円)でした。

職種別の平均年収ランキングTOP50(出典:パーソルキャリア株式会社「平均年収ランキング2024」)
職種分類別で見ると、TOP10に最も多くランクインしたのは「金融系専門職」、TOP20では「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」と「企画/管理系」となっています。
業種別1位は「ベンチャーキャピタル/プライベートエクイティ」で816万円
業種別で見ると、1位は「金融」に分類される「ベンチャーキャピタル/プライベートエクイティ」(816万円)。同じ「金融」の「投信/投資顧問」(800万円)が2位でした。6位「証券会社」(620万円)、7位「信託銀行」(611万円)も含めると、TOP10のうち「金融」に分類される業種が4つを占めており、活況なマーケット状況などが影響したものと考えられます。

業界別の平均年収ランキングTOP50(出典:パーソルキャリア株式会社「平均年収ランキング2024」)
3位の「たばこ」(790万円)は2023年から123万円の大幅アップとなり、最も平均年収が増加した業種となりました。同社では「たばこ主要企業の海外市場での売上増加に伴う業績伸長などが、平均年収アップにつながったと考えられる」としています。
全年代で平均年収がアップ、都道府県別でも44都道府県で年収アップ
年代別の平均年収は「20代」が360万円、「30代」が451万円、「40代」が519万円、「50代以上」が607万円でした。男女別に見ても、全年代で2023年よりも平均年収がアップしています。

年代別の平均年収ランキング(出典:パーソルキャリア株式会社「平均年収ランキング2024」)
都道府県別では1位「東京都」(471万円)で、TOP5を関東の都県が占めました。2023年よりも平均年収が増加したのは44都道府県、変化なしが「島根県」のみ、減少したのが「愛媛県」「高知県」でした。最も上昇幅が大きかったのは17万円アップの「神奈川県」と「長崎県」で、次いで16万円アップの「東京都」が続いています。

都道府県別の平均年収ランキング(出典:パーソルキャリア株式会社「平均年収ランキング2024」)
7つのエリア別に見ても、すべてのエリアで平均年収は増加しています。上昇幅が大きい順に、「関東」(15万円アップ)、「東海」(10万円アップ)、「関西」(9万円アップ)、「北海道・東北」(8万円アップ)、「北信越」「九州・沖縄」(7万円アップ)、「中国・四国」(3万円アップ)となりました。