美容業界のリーディングカンパニーは大手企業との採用競争をどう勝ち抜くか。SBCの「人事・採用・教育」三位一体の成長戦略に迫る

SBCメディカルグループ

経営戦略本部
人事部 部長 峠ヶ かおり(とうげ・かおり)

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SBCメディカルグループ

経営戦略本部
総合教育部 部長 寺村 有紀(てらむら・あき)

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経営戦略本部
採用部 部長 石井 絵梨(いしい・えり)

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  • 「人事部」「総合教育部」「採用部」それぞれの役割を分けた三位一体の人材戦略
  • いまや採用競合は異業界・異業種の最大手企業群。美容医療に将来性を感じる採用候補者が増えている
  • 「Mystar制度」や「エンゲージメントサーベイ」など実施でスタッフが生き生きと活躍できる環境を醸成

「美容医療といえば湘南美容クリニック」と言っても過言ではないほど、高い認知度とお客さまからの厚い支持で、業界をリードするSBC メディカルグループ(CEO:相川佳之、本社所在地:東京都新宿区)。自身もコンプレックスを抱えて生きてきたという代表の相川氏は、美容医療をより身近な存在にしたいという強い想いを胸に、創業当初から理念に基づく経営を貫いている。

2024年現在、創業24年で208院(取材当時)。大成長を遂げる同社の人事制度や方針について、経営戦略本部人事部部長の峠ヶ氏、総合教育部部長の寺村氏、採用部部長の石井氏にお集まりいただき話を伺った。


医療美容業界をリードし続けるSBCメディカルグループのこれまでと現在

――SBCメディカルグループが創立した背景や創立について、さらに事業内容についても教えてください。

峠ヶ かおり氏(以下、峠ヶ氏):2000年に1院からスタートしたSBCメディカルグループ(以下、SBC)は、2024年2月現在、国内外で208院(取材当時)を展開するまでに成長しました。

今でこそ大所帯となったSBCですが、スタート当初は、代表の相川1人で創設した医院でした。当初から「世界一のメディカルグループになる」という大きなビジョンを掲げ、現在の規模を実現してきました。今では美容整形はもちろん、不妊治療AGA近視再生医療など、幅広い領域を扱っています。

2023年には、看護学科や理学療法学科などを擁する医療大学や長野県にあるスキー場、今まで競合となっていた美容クリニックがグループ傘下に入り、事業は多角化しました。新たに加わったグループ各社のシナジーを最大化して日々チャレンジしています。

――美容医療業界として業界トップに位置し続けているわけですが、お客さまに選ばれているポイントは何だとお考えでしょうか。

寺村 有紀氏(以下、寺村氏):かつて美容医療とは、1回あたり何十万とかかる高額な整形手術がほとんどで、相川は「できるだけ多くの人が、きれいになって前向きに生きるという想いをかなえたい」と考えていました。

そのためSBCでは、価格や施術内容などがわかりづらく敷居が高かった美容医療の内容をできるだけわかりやすく発信し、お客さまに安心して来院いただけるように工夫をしてきました。

業界に先駆けて、施術の内容や価格などを明確に提示したり、美容整形のビフォー・アフターを写真で紹介したりすることも、SBCが積極的に実施してきたことです。また、SBCでは無痛麻酔を行うなどして、お客さまの体験をより良いものにしようと努めています。

良心的な価格はもちろんですが、良いことも悪いこともオープンにしてお客さまの不安を取り除き、お悩みやコンプレックスに寄り添っていることも、SBCが選ばれる理由だと思います。

――相川代表の経営手法が革新的だったわけですね。

峠ヶ氏:代表の相川自身も、コンプレックスに悩む一人でした。医療によって人々の身心を救い、一人でも多くの人の役に立てるよう、「世界一のメディカルグループになる」というビジョンを掲げたのです。

代表はよくニトリさんやユニクロさんの話をします。かつて高級だったフリース素材の衣類は、ユニクロさんのおかげで誰でも手軽に手に入れられるようになりました。またニトリさんに行けば、まさに「お値段以上」で質が良く、リーズナブルな家具などが何でも手に入ります。

美容医療も同じく、美容院に行くかのように、人々が気軽に通える場所にしたいと考えています。

そして美容医療がより身近になることで、美容医療の価格を下げることが可能になります。そのためにも、多店舗展開・多角化経営を実施し、「お値段以上」の美容医療を提供し続けたいと考えています。

――お客さまのニーズを正しく捉えることが重要ですね。

石井 絵梨氏(以下、石井氏):私はもともとSNSマーケティングを用いて集客施策やブランディングを行う部署で、お客さまの体験談を広く知ってもらうような活動をしていました。お客さまの声や口コミは、マーケティングのみならず、新しい施術の導入や改善にもつながります。

そのため、お客さまの痛みや悩みに寄り添うことは、とても重要なことなんです。シビアな口コミも含めてオープンにすることで、信頼をいただき、上がってくるそのお声をもとに、新しいことにチャレンジし続けています。

峠ヶ氏:私たちは「お客さまにとって何が幸せなのか」「社会にどう貢献できるのか」ということを真剣に考えています。そのためには「働くスタッフにとって何が誇りなのか」ということも重要な課題です。

お客さま良し、社会良し、スタッフ良しの、「究極の三方良し」という理念を掲げ、実現に向けて日々努力しています。

「人事部」「総合教育部」「採用部」それぞれの役割と、人事機能細分化の背景

――SBCでは人事機能を3つの部署に分けておられます。会社全体の人材戦略と、各部署の役割や横のつながりについてお話を聞かせてください。

峠ヶ氏:今でこそ人事部、教育部、採用部と分かれていますが、かつては1つの部署でした。企業規模が大きくなり続け、SBCメディカルグループ単体で7,500人を超えるころに教育と採用の部署を分け、それぞれの課題により細かく取り組めるようにしたのです。

部署が分かれても、「究極の三方良し」という理念のもと、人事戦略の方針は変わりませんし、普段からよくコミュニケーションを取っていますので、特に大きな変化はありませんでした。

――「三方良し」の理念にある「スタッフ良し」を具体的に教えてください。

寺村氏:私たちは、お客さまに「SBCに来て良かった」と思ってもらえるよう日々技術や接遇スキルを磨いており、お客さまが感じてくださった幸せがスタッフの幸せにもつながります。そのため、「お客さま良し」があっての「スタッフ良し」だと考えています。

でも、そのスタッフが日々やりがいもなく過ごしていたら、きっとお客さまに良いサービスは出来ないですよね。

SBCでは2025年までに200院2035年までに1,200院に増やすことをビジョンとして掲げていますが、スタッフがやりがいを感じ成長できる環境があってこそ、たくさんのお客さまが来てくださってビジョン達成につながると考えています。

そこで私たちはスタッフのやりがい醸成や成長のために、目標達成をサポートするツールとして全スタッフに「SBC手帳」を配布しています。

これには「私たちのこれからのビジョン」が書かれていて、スタッフ一人ひとりが何も見なくても言えるくらい浸透しています。また、各々の目標もこのSBC手帳で管理できるようになっていて、手帳がないと心配になるくらいです。

一方、人事部門全体では、この会社のビジョンを達成できる人材像を具体的に落とし込み、各部門・事業部それぞれでペルソナ設定をして、採用の入り口から人財育成の施策を行っています。

2023年にはライバル社や学校法人がグループインしましたが、いろいろなバックグラウンドを持つ人が同じビジョンを共有し、同じ方向に向かって進むことをグループ全体で促進しています。

峠ヶ氏:「お客さま良し」と「スタッフ良し」は両立しなければいけません。売上が低いのにスタッフが満足する状態もおかしいし、お客さまは満足しているけれどもスタッフが苦しんでいるというのもいびつです。

ここのバランスをどうするか試行錯誤し、施策に落とし込むのが私たち人事部の仕事だと考えています。社内の風向きが変わったときにすぐ調整できるように、私たちが頻繁(ひんぱん)に打ち合わせをして、方向性を擦り合わせているのです。

競合は異業種の大企業。採用候補者が美容医療"を"目指す理由(ワケ)とは

――ビジョンが壮大になるほど、スタッフは自分事に落とし込みづらくなると思いますが、そのあたりはどうケアされているのでしょうか。

峠ヶ氏:おっしゃる通りですね。入社時はビジョンに共感していても、急にライバル会社が仲間に入ったり、美容医療業界なのに学校法人がグループ企業になったりという変化は、想像できないことです。

1年に100院ペースで増えていくということは、当然M&Aを想定に入れておかなければなりません。私たちは情報の上流にいるため、物事の背景を知り、今後の展開が腑(ふ)に落ちやすいため、M&Aの流れは想定内でした。

だからこそ、早い段階から新卒採用において総合職での採用を始めることもできました。しかし、この急成長の中、さすがに追いつけない人材が出てきていることも事実です。

部下がビジョンをしっかりと理解して活躍できる環境を強化するため、2023年にはCxO(*)を迎え、業務の目的をより明確にし、細やかにスタッフをフォローする体制をつくりました。

スタッフの成長を促進するためには、幹部クラスが視座を上げて成長する必要があります。上司が学んだことを教育や会議を通じて部下に落とし込んでいくことも、より強化していきたいと考えています。

今後M&Aが活発になれば、ポストマージャーインテグレーション(PMI)でいうところの「カルチャーミックス」がますます大事になるでしょう。

これまでは自分たちが大切にしてきた価値観のもとで成長してきましたが、別会社からSBCにジョインした方にそれを押し付けるのではなく、共感してもらえるところは共感をいただきつつ、相手の大事にしている価値観は尊重しなければなりません。

異なる価値観がある場合には、「どうすればシナジーを生み出すことができるか」という視点で考えることが重要です。

(*)CxO(シーエックスオー)とは:「Chief x Officer」の略称。特定の業務(x)において、最高指揮権を持つ人物の役職名で、業務の責任範囲を明確にし、迅速な経営判断を可能にすることを目的に導入する企業が多い。

――多様性を実現している貴社では、どのような人材を求めているでしょうか。

石井氏:多角化経営を進めていきますので、今後も新規事業が走っていくと考えており、ゼロからイチをつくることができる人材が必要です。採用部としては、伸びしろがあり、やる気も熱量もある人材をより多く採用していきたいと考えています。

「いろいろなことにチャレンジしたい」という方と出会い、時間をかけて教育・研修をすることで、一緒にビジョンを達成していきたいと思います。

また、採用部のミッションとして、2030年に新卒の割合60%を掲げています。2024年は新卒だけでも、受付カウンセラーのポジションで200人、看護師のポジションに200人が入社予定です。ミッション達成に向けて、企業ブランディングに力を入れ、年間1,000名の新卒採用ができるようにしていきます。

一方、中途採用にいたっては、看護師や歯科衛生士などの医療従事者はもちろん、受付カウンセラークリニックプロモーションプランナー(SNS運用担当)、ビューティーオペレーターなどの無資格職も募集しています。

これらはパーソルキャリア株式会社(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:瀬野尾 裕)をはじめとした人材サービス会社が提供する求人媒体などを活用しながら、着実に母集団形成と採用充足を果たしております。

――美容医療だけではなく、多角化経営となってくると、母集団形成が難しくなりますね。他の企業との採用競争にはどのように対策されているのでしょうか。

石井氏:例えば、これまでは「美容が好き!」という方を受付カウンセラー候補として採用してきたのですが、入社後は美容以外の仕事に関わる可能性もあります。美容に興味がなく、他業界の大手企業を視野に入れているような方々にもアプローチし、業界や当社の魅力を伝えなければなりません。

先日は代表・相川の講演会を企画したのですが、起業や経営に興味がある学生、コンサル業界や商社などの面接を受けている学生に向けて、医療業界の奥深さや美容医療の面白さなど、熱い想いを伝えました。

私たちの業界をよく知る人は少ないので、こちらから発信をしなければなりません。講演会などで接点を持ち、「美容医療って、こんなに可能性があるんだ」と気付いてもらうだけでも、大変意味のあることです。

今回行った講演会は2カ月程度で立ち上げた新たな試みでしたので、どのぐらい学生がエントリーしてくれるか不安でした。しかし、200名もの学生が参加してくださり、とてもうれしく思っています。

峠ヶ氏:私たちが学生のころは、医者や看護師が美容医療に携わると言うと、「なぜ、美容医療なんかに行くんですか?」と聞かれる時代でした。

しかしIT台頭の時代には、IT業界への就職は敬遠されていましたが、今は多くの人が魅力に感じる業界です。美容医療業界にも同様の流れがきているのです。

現在では美容医療に興味がなくても、一般的な学生のうち10人に8人はSBCのことを知ってくれていますし、先日のセミナーで理系の男子学生の方とお話をしたところ、美容医療業界とテクノロジーについて軽く伝えただけで、その可能性をすぐ理解してもらえました。

ITの仕事は生成AIなどがますます浸透してくるでしょうし、現在当たり前になっているインフラも将来的にはなくなる可能性もあるでしょう。しかし、医療はなくなりません。私たちの話を聞いてくれた学生さんは、今後、見るもの聞くこと、すべてに医療や美容に関連づけて意識するのではないかと思います。

――新しい視点を持った方が多く仲間入りすれば、可能性はさらに広がりそうです。

峠ヶ氏:そうですね。私たちはいまや1,600億円規模の企業となっており、ベンチャー企業のようにチャレンジできる環境はあまりなく、SBCもそこで働く個人も、ともに成長できる可能性はさらに広がるでしょう。

とは言え、美容医療業界に就職するとなると親御さんに止められることもあるでしょうから、内定辞退率は気にしています。継続的にフォローをし、SBCを第一候補に考えてもらえるように頑張りたいと思います。

また採用活動はスタートを切りましたので、入社後のオンボーディングの状況にも注視して力を入れていこうとしています。


なぜ医療従事者は美容医療を目指すのか

――医療に従事する方が、一般の医療現場や再生医療などではなく、美容医療を選ぶ理由を教えてください。

峠ヶ氏:SBCは美容医療からスタートしていますが、今では美容だけにとどまらず、再生医療の企業も存在します。

例えば西新宿整形外科クリニックでは、自身の細胞を利用し、自己治癒力を高めるための膝関節再生医療も取り扱っており、ここで得た知識や技術を美容医療で使うこともあります。

先進医療などお金を出せば高級な治療はたくさんありますが、「多くの人が利用できるものでなければ、ないのと同じ」ではないでしょうか。

「人々が、一日でも長く健康に暮らせるように貢献したい」という気持ちは、医療従事者であれば多くの人が持っている想いですし、ここでいう「健康」とは体だけでなく、美容を通じた心の健康にも言えることだと思います。

寺村氏:当社の応募者も、その点について共感する人が多いように思います。お客さまと一緒に人生の岐路に立ち、悩みを共有し、変化を一緒に喜べることはモチベーションに直結します。同様に社会貢献活動の規模も大きくなります。

ボトックスという注射1本をとっても、規模が大きくないと安く仕入れることはできませんから、私たちの成長がお客さまの満足度向上にもつながると考えています。

石井氏:私が入社した2009年当時、美容医療はそれほど大きなマーケットではありませんでした。私の場合、美容が好きでしたし、コンプレックスもありました。自分と同じように悩んでいるお客さまが、願望をかなえて笑顔になる姿を見ることにとてもやりがいを感じます。

また、10年前のビジョンを今でもぶれずに発信している代表・相川の想いやその世界観に深く共感しており、採用活動を通じて、もっと多くの人に伝えていきたいと思っています。

峠ヶ氏:日本の医療レベルは高いものの、高齢化によって健康保険制度は崩壊寸前だと言われています。国民一人当たりの負担額も年々増えてきています。

保険診療の他に自由診療を提供すれば、病院自体が自分で収益を上げて自立できますし、医療崩壊リスクも回避可能です。これらの社会問題を解決できるということも、美容医療業界に携わる者にとってやりがいのあるポイントだと言えます。

コンプレックスを克服して楽しく生きる人を増やすことは、身体的な病気を治療することと同じぐらい重要な医療行為であると考えます。

石井氏:一般の病院では人の命を預かるうえ、夜勤もあって不規則な生活を強いられます。美容医療は夜勤こそないですが、お客さまの来院数は桁違いですし、勤務時間内は息をつく間もありません。

どちらも良しあしありますが、一般の病院における勤務体制に疑問を持ち、美容業界に転職される人もおられます。また採用時には、美容医療業界ならではの大変さを伝え、ギャップが生まれないように留意しています。

「マッチング採用」など導入し、スタッフが生き生きと活躍できる環境醸成を

――目指すべき文化や組織を実現するために、どのような取り組みをしていますか。

寺村氏:SBCの残業時間は、1カ月あたり平均約4時間と非常にホワイトな環境ですが、目標を達成するためにある程度の残業は、必ずしも「悪」ではないと思っています。

また、残業が少ないからといって、仕事が楽ということではありません。就業時間中は休む間もなく忙しいことも、採用時に十分伝えることを心がけています。

峠ヶ氏:職種間のコミュニケーションギャップを埋めるため、「Mystar制度」という制度をつくりました。感謝の気持ちを「Smileカード(エスマイルカード)」に書いて表現し、お礼の気持ちを伝えあうということを奨励しています。

また、「エンゲージメントサーベイ」という調査を行い、サーベイ結果を見ながら、組織の課題と改善策を自分たちで考えてもらうようにしています。その内容は、評価の対象にもしています。

部下、上司、同僚間の関係を数値化し、自分たちの手で働きやすい環境を実現できることは、モチベーションの維持・向上にも役立っているようです。

石井氏:採用部では、目標採用数の達成をゴールにするのではなく、採用後に活躍し、定着してくれることを目指しています。そのためにも、求職者が当社の文化にあっているかどうかを非常に重視する「マッチング採用」という取り組みを行っています。

個人に人格があるように、法人にも人格があります。人と人が自然と合う・合わないを判断するように、人と組織も判断できれば理想だと考えています。

そのため、当社では面接を「マッチングの場」とし、良い情報だけでなく、大変なことや忙しさもリアルに伝えることで、入社後のギャップがないよう取り組んでいます。

――最後に、DXやダイバーシティー、人的資本経営など、貴社の中で重視されている施策を教えてください。

石井氏:DXという点では、まだまだ改善の余地があります。例えば、新卒・キャリア採用含めて年間2,000名以上を採用しているのですが、200院以上あるクリニックへの人員配置とその管理を一人ひとり手作業で行っています。

今後は採用人数もグループ内企業数も増えていきますから、各グループとの連携を強化するためにも、DXは待ったなしの状態です。

峠ヶ氏:一般に言われる人的資本経営は、SBCのビジョンである「究極の三方良し」に通じるところがあります。このビジョンをより明確にし、社内の取り組みを発信することが大事だと感じています。

SBCのスタッフは95%が女性ですから、女性管理職も多く在籍します。

しかし、幹部クラスになると男性比率が一気に上がることはSBCの課題です。医療法人のため、医師は男性が多いので仕方がない部分もありますが、一般企業と同様に改善していきたいと思います。

今後、ナスダック上場を目指していますので、まずは日本基準を満たし、その後は海外基準を目指してまいります。

【取材後記】

お隣の国、韓国では、大学受験を終えた高校生が美容医療を受けることが冬の風物詩になっているという。日本でも医療脱毛や二重施術などはかなり身近な存在になっているが、美容医療には他にも数多くの種類があり、近年では男性美容も注目を集めている。また、日本の高い技術を求めて、海外から美容医療を受けに来る人も増えてくることが予想される。日本の美容医療業界がどのように発展していくかは、この業界をリードするSBCにかかっていると言っても過言ではないだろう。

[企画・取材・編集/鈴政武尊・d’s JOURNAL編集部、制作協力/シナト・ビジュアルクリエーション、撮影/宗像 奈緒美]

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