ストレス耐性とは?従業員のストレス耐性を高めるためのポイントと注意点
d's JOURNAL
編集部
どれほど能力の高い従業員であっても、ストレスをうまくコントロールできなければ、本来の実力を発揮しづらくなるものです。また、メンタルヘルスの不調などを理由として離職につながる恐れもあるため、企業としても従業員の健康に気を配る必要があります。
従業員の健康について正しく認識するためには、まずは何がストレスの原因になっているのかを知り、必要な施策を講じていくことが大切です。この記事では、従業員のストレス耐性を高めるためのポイントや注意点を解説します。
ストレス耐性とは
従業員のストレス耐性をきちんと把握するには、基本的な定義を押さえておく必要があります。ストレス耐性が重視されている理由やストレスチェックの義務化などについても解説します。
ストレス耐性の定義
ストレス耐性とは、ストレスに耐える強さのことを指します。ストレスになる出来事に対してどのように感じ、対応できる力を備えているかの目安となるものです。
ストレス耐性が重視されている理由
ストレス耐性が重視される理由としては、仕事によるストレスが原因でメンタルヘルスの不調を訴える人が増加している傾向があげられます。過労や過重労働といった職場環境を改善しなければ、休職や離職などにつながることもあり、人手不足を招いてしまう一因になるでしょう。
少子高齢化によって労働人口が減少している流れのなかで、既存の従業員が本来の能力を発揮できないような職場環境は、経営に与えるダメージにも少なからず影響があるといえます。労災認定件数は増加傾向にあるため、企業イメージの低下を招かないためにも、企業が率先してストレス耐性の向上に取り組んでいくことが大切です。
ストレスチェックの義務化
労働安全衛生法の改正によって、2015年12月以降からは、常時50人以上の労働者が勤務している事業所においてはストレスチェックの実施が義務化されています。毎年1回、労働者に対してストレスチェックを実施することが企業には義務付けられているので注意しましょう。
検査結果を通知された労働者が希望する場合は、医師による面談を行ってアドバイスを受けられる環境を整える必要があります。必要に応じて業務の変更や労働時間の短縮などの措置を取る必要があるので、企業側は労務環境の整備に努めなければなりません。
ストレス耐性を構成する6つの要素
ストレス耐性を構成する要素は、大きく分けて6つあります。ストレスの原因となるものを「ストレッサー」と呼びますが、それぞれの要素がどのように関わっているのかを解説します。
感知能力
感知能力とは、ストレスの原因について気づく能力のことを指します。ストレッサーが生じていても、そもそも気づいていなければストレスにはつながりません。
そのため、感知能力が低ければ低いほど、ストレス耐性が強いといえます。感知能力は本来備えている性格によって影響されるものであると考えられています。
回避能力
回避能力は、ストレッサーをストレスとして受け止めず、回避できる能力をいいます。ストレスをうまくコントロールできる人は、回避能力が高いとされているのです。
回避能力は、自律神経系・内分泌系・免疫系との関連性があるといわれています。心身ともに健康な状態であるほど回避能力は高くなるので、ストレスを感じにくくなるといえるでしょう。
根本の処理能力
根本の処理能力とは、ストレスを弱めて無くすことができる能力をいいます。ストレッサーに対して有効な対応ができる人は、ストレスに強いといえるでしょう。
業務量が多いときは事前に調整をしたり、悩み事があるときは早めに相談したりすることによって、ストレスの原因に対して正しく対処する力のことを指します。
転換能力
転換能力は、ストレッサーに直面しても、ポジティブな事象に置き換えることができる能力をいいます。仕事で失敗してしまっても、失敗したことばかりを気にしてしまうのではなく、「よい学びの機会になった」と前向きに捉えられる力のことを指します。
経験
経験とは、過去に対応した経験値のことであり、内容や頻度は人それぞれです。過去の経験から、似たようなストレッサーに対応する機会が多かった人は、ストレスを感じにくいといえるでしょう。
容量
容量とは、どれくらいストレスを溜められるかを指します。たとえストレスを感じる状態であっても、容量が大きければストレスに耐えることが可能です。
一方で、容量が小さければストレスに耐え切れず、うつ病などの発症につながる場合もあるでしょう。また、心身の状態によっても容量の大きさは変わってくるので、心身の状態が悪いときにはストレスを強く感じるケースもあります。
ストレス耐性ごとの特徴
同じ出来事であっても、ストレスを感じやすい人とそうではない人がいます。ストレス耐性の違いにどのような特徴があるのかを解説します。
ストレス耐性が低い人の特徴
ストレス耐性が低い人の特徴としては、次のような点があげられます。
・物事を真面目に捉え過ぎる
・他人に完ぺきさを求めやすい
・自分の気持ちや状況をうまく説明できない
・嫌なことがあっても、気持ちを切り替えられない
・ストレス解消の方法を上手に見つけられない
何事も真面目に取り組むタイプの人だといえます。物事を真面目に捉え過ぎるがあまり、思うように物事が進まないとストレスを抱えてしまいがちです。
また、他人にも完ぺきさを求めてしまう部分もあるため、ときに人間関係での衝突を引き起こす場面もあります。自分の気持ちや状況を相手に説明することが苦手なため、周囲に相談できない状態が続いてしまうと、ストレスをどんどん溜め込んでしまう傾向が見られるでしょう。
嫌なことがあるとなかなか気持ちを切り替えることができず、いつまでも同じことで思い悩んでしまう場合があります。仕事とプライベートの切り替えがうまくできずに、ストレス発散を思うようにできず、休日を取っても疲れが残りやすい傾向が見られます。
そして、周りの様子を見ながら協調性のある行動を取れるものの、自分の感情を押し殺してしまいがちな点も特徴としてあげられるでしょう。マイペースに物事を進められないところがあり、どのようにストレスを解消していいのかわからなくなってしまうケースもあります。
ストレス耐性が高い人の特徴
一方、ストレス耐性が高い人の場合は、次のような特徴があげられます。
・物事に前向きな姿勢で取り組める
・楽観的に物事を捉えることができ、嫌なことも適度に受け流せる
・自分のペースを大事にできる
ストレス耐性の高い人は、物事に対して前向きに取り組むことができます。業務で失敗をしたときも、原因をしっかりと洗い出して、次に失敗しないように行動することが可能です。
ネガティブなことを長く引きずってしまうことはなく、楽観的に物事を捉える傾向が見られるでしょう。嫌なことがあっても、適度に受け流せるため、気持ちを切り替えて行動できます。
また、自分のペースで物事を進められるため、集中力を継続できます。不測の事態が起こっても、冷静に対処できるので感情に左右されない振る舞いを取ることができるのです。
ストレスの主な原因
ストレス耐性を高めていくには、そもそもストレスの原因が何であるかをきちんと把握しておく必要があります。ここでは、ストレスの主な原因となる4つの要因について解説します。
物理のストレッサー
物理のストレッサーとは、職場環境や騒音、VDT作業(ディスプレイやキーボードなどの機器を使用したデータ入力などの作業)などがあげられます。他には、睡眠不足や病気、ケガといった肉体的なものや飲酒・喫煙などの健康被害なども含まれます。
心理のストレッサー
心理のストレッサーは、喜び・怒り・悲しみ・不安・恐れ・焦りなどのさまざまな感情に紐づいたストレスのことをいいます。心理のストレッサーは、一般的にはストレスと同義のものであると捉えられる傾向があります。
社会のストレッサー
社会のストレッサーは、人間関係などに起因するものを指します。職場の人間関係だけでなく、恋愛や離婚、友人とのトラブルなども含まれます。
仕事において該当するのは、業務に関する評価や異動、解雇・降格・昇格・転職・退職・ノルマなどです。社会のストレッサーが心理のストレッサーを引き起こしているケースも多く見られます。
環境のストレッサー
環境のストレッサーは、気候の変化や照明の明るさなどのことを指します。季節の変わり目による環境の変化から感じるストレスのことだと捉えてよいでしょう。
また、満員電車などの混雑によるストレスも、環境のストレッサーに分類されます。
従業員のストレスを把握する方法
従業員のストレスを正しく把握するには、日頃からのチェックが欠かせません。主な方法として、以下のようなものがあげられます。
・勤怠記録の管理
・ストレスチェックのテストを実施する
・定期的な面談を行う
どのようなポイントに注目して確認を行っていけばよいかを解説します。
勤怠記録の管理
従業員がどの程度のストレスを感じているかを把握するには、これまでの勤怠記録をまずは確認してみましょう。遅刻や早退、欠勤などが増えている従業員はメンタルヘルスの不調をきたしている場合があるので注意が必要です。
また、長時間労働や残業時間が多い場合も、ストレスを感じやすくなるといわれています。時間外労働や休日出勤などの有無についても確認しておきましょう。
ストレスチェックのテストを実施する
先に述べたように、常時50人以上の従業員を抱えている事業所においては、労働安全衛生法によってストレスチェックの実施が義務付けられています。ストレスチェックでは、従業員が抱えるストレスの原因や状況を質問に答えてもらうことで見える化していきます。
高いストレスを感じていると判断された従業員に対しては、本人の希望に応じて医師による面談を実施しなければなりません。面談の結果などに応じて、企業側は就業上の改善措置や適切な労務環境の整備を行う必要があります。
ストレスチェックテストの形式は、特に決まったものがあるわけではありませんが、質問の例として次のものがあげられます。
・担当している業務が多いと感じる
・業務時間内だけで、仕事が処理できない
・仕事に対するプレッシャーを常に感じる
・過度な注意を払わなければ、仕事に取り組めない
・現在の業務において、高度な知識や専門性が必要である など
上記のような質問に対する回答として、「当てはまる」「やや当てはまる」「どちらともいえない」「やや違う」「当てはまらない」などの項目を用意しておき、回答者が自分に近いと思われるものを選びます。具体的な質問であればあるほど、従業員が抱えているストレスを可視化しやすくなるので、人事労務担当者だけでなく、現場の責任者の意見なども交えながら質問項目を設定してみましょう。
ただし、質問項目が多過ぎると回答者の負担になってしまうため、従業員のストレスを把握するのに関係のない質問は避けることが大切です。また、ストレスチェックテストを行うタイミングも、繁忙期などを避けて落ち着いて回答できる時期に行ってみましょう。
定期的な面談を行う
従業員のストレスを把握するためには、日々のコミュニケーションも重要になってきます。普段から声がけを行って、従業員の反応や体調などに変化がないかを確認することが大事です。
そのうえで、1on1ミーティングなどの定期的な面談を実施して、従業員と直接やりとりを行う機会も設けてみましょう。面談の回数が少な過ぎると、従業員の変化を見落としてしまいがちになるため、一定の周期で面談を実施することが大切です。
面談においては主に、従業員の業務に関する状況や周りとの人間関係を把握するように努めてみましょう。リラックスした雰囲気で話してもらえるように、日頃からコミュニケーションを重ねて、信頼関係を築いておくことも重要です。
普段から従業員への声がけや気遣いを意識していなければ、面談の場だけで細かな変化を察知するのは難しいといえます。何気ない会話のやりとりも大事にしながら、従業員の心身の変化を把握してみましょう。
1on1ミーティングの効果的な進め方については、以下の記事も参考にしてみてください。
(参照:『1on1で話すことにはもう困らない!テーマの具体例と成功のポイントを紹介 』)
ストレス耐性をチェックするツールを紹介
ストレス耐性を効率良く把握するには、ツールを活用することも大切です。従業員数が少なければ、管理職が把握することも可能ですが、多くの部下を見なければならない場合はあらかじめチェックできる体制を整えておくことが欠かせません。
チェック体制を整えないまま、数多くの従業員の様子を把握しようとすれば、今度は管理職の負担が増してしまい、労務環境の改善になかなかつながらないという悪循環を生み出すおそれがあります。
従業員のストレス耐性を確認するために役立つツールとして、以下のものがあげられます。
・DIST(自社採点方式)
・TG-WEB
・3Eテスト
・AltPaper(アルトペーパー)
上記の4つのツールについて、それぞれの特徴などを紹介します。
DIST(自社採点方式)
DISTは「自社採点方式」と呼ばれるものであり、ダイヤモンド社が提供しているストレス耐性を測るためのツールです。業務において直面するストレス原因を4つに分類して、それらに対する耐性を従業員の普段の行動から測定していきます。
具体的には、対人ストレス耐性・対課題ストレス耐性・対役割ストレス耐性・対環境ストレス耐性の4つです。これらの原因について、自己効力感・思考のコントロール・感情のコントロール・サポート活用力・タフマインドの5つの観点から、従業員がストレスを解消しようとする行動傾向を把握します。
DISTはストレスに直面したときにどのような解決手段を取るのかを明らかにし、従業員一人ひとりのパーソナリティを診断していくことが可能です。設問数は100問となっており、回答にかかる時間は10分程度となっています。
多くの企業が導入しているツールなので、客観的に従業員のストレス耐性を把握するのに役立つはずです。
TG-WEB
TG-WEBはヒューマネージ社が提供しているサービスであり、多くの企業で採用されています。性格検査や学力検査など、さまざまな検査プランを自社に合わせた形でカスタマイズできるのが特徴です。
性格検査については豊富な種類が用意されており、ストレス状態やストレスへの対処法を診断する「G9」というテストが用意されています。
豊富な種類のプランが用意されているため、事前に内容を確認してから、自社に合った組み合わせを検討していくほうがコストの面でも無駄がないでしょう。企業規模が大きくなっても、さまざまな角度から従業員のストレス耐性をチェックできるので、長く活用することが可能だといえます。
多角的な視点から、人材を見極めるのに役立つテストだといえるでしょう。
3Eテスト
3Eテストは、エン・ジャパンが提供しているストレス耐性テストです。「人付き合い」「仕事の負荷量」「理想と現実とのギャップ」「評価・評判」といった4つの項目 から、ストレス耐性を診断します。
ストレス耐性の有無に関して、それぞれのケースの説明や職場で起こりやすい事例なども学べるので、単に診断結果を把握するだけでなく、どのように対応していけばよいかも知ることができます。また、得点形式の仕様となっているため結果の把握を行いやすく、従業員に対する指導方法などを考えるうえで参考にもなるでしょう。
所要時間は約35分となっていますが、スマートフォンからの受検も可能なので、従業員の都合に合わせてテストを行うことが可能です。無料トライアルも用意されているため、まずは内容を確認してから本格的に導入するかの判断が行えます。
AltPaper(アルトペーパー)
AltPaper(アルトペーパー)は情報基盤開発が提供しているストレスチェックツールです。紙媒体とWebの両方に対応しており、受検者の都合に合わせて選ぶことができます。
特徴としては、部署やグループ単位でストレスチェックの結果を分析できるサービスが提供されている他、医師による面談や産業医の紹介などメンタルケアに関係したサービスをオプションとして追加できる点があげられます。また、14言語に対応しているため、外国人従業員も母国語でテストを受けることが可能です。
特に外国人の従業員を多く雇用している企業の場合に、役立つツールだといえるでしょう。
従業員のストレス耐性を高める方法
従業員のストレス耐性を高めていくには、以下の点に留意しておくことが大切です。
・労務管理を適切に行う
・ストレスを抱えにくい職場づくりに努める
・ストレス耐性を高める研修を実施する
それぞれのポイントについて解説します。
労務管理を適切に行う
従業員のストレス耐性を高めるには、適切な労務管理が欠かせません。長時間労働とストレスには密接な関係性があるといわれており、時間外労働や休日出勤の実態をきちんと把握しておく必要があります。
労働安全衛生法によれば 、月80時間を超える時間外労働や休日出勤を行っており、従業員から申し出があったときには、1カ月以内に医師による面接指導を実施することが事業者には求められています。長時間労働はメンタルヘルスの不調を招くことにつながりかねず、休職や離職のリスクを防ぐためにも早めに対応していくことが大切です。
時間外労働や休日出勤を減らし、従業員が働き過ぎの状態になってしまわないように、労働環境の整備を図ってみましょう。必要に応じて、外部の専門家などとも連携をしながら、取り組みを進めていくことが重要です。
日頃の労務管理を細かくチェックしていくことで、時間の経過によって従業員の心身にどのような変化が起こっているのかを把握しやすくなります。労働安全衛生法に基づいた労務管理を行うことについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
(参照『【よくわかる】労働安全衛生法とは?違反しないために企業は何をするべき?重要点を解説 』)
ストレスを抱えにくい職場づくりに努める
従業員のストレスを軽減するための取り組みを行っていくことは大事ですが、そもそもストレスが発生しづらい職場環境を整備していくのが重要だといえます。職場環境の整備と一口にいっても、業務内容や個々の作業環境、人間関係などチェックすべき項目は多岐にわたります。
業務量や業務の質が、従業員の能力に見合ったものであるかを定期的な面談などを通じて、確認していくことが大切です。また、照明の明るさや空調の管理、騒音への対策など室内における環境を整えることも意識していきましょう。
業務内容などに問題がなくても、物理的に仕事をしづらい環境に身を置いていると、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまいがちになるので注意が必要です。そして、人間関係に関する部分もストレスにつながる要因になりやすいといえます。
上司や同僚とのコミュニケーションを取りやすい環境に整えることで、従業員の心身の変化に気づきやすくなります。従業員自身が悩み事を抱えているときに、気軽に相談できる雰囲気づくりに努めてみましょう。
リモートワークを行う従業員が多い職場であれば、コミュニケーションスペースを設けたり、気軽に会話ができる社内チャットツールを導入したりすることも検討してみましょう。複数の方法を組み合わせることで、ストレスを抱えにくい職場づくりにつなげられます。
ストレス耐性を高める研修を実施する
ストレスの原因がわかっているものについては、研修などを通じて必要な知識と対処法を学ぶことも、従業員のストレス耐性を高めることにつながります。メンタルヘルスの不調を予防する研修は数多く行われているので、必要に応じて外部の研修を取り入れるなどして、ストレス耐性の強化を図ってみましょう。
仕事におけるストレスは、従業員の立場によっても性質が異なる部分があります。一般従業員であれば自ら実施できる対応策を学ぶ「セルフケア」を中心とし、管理職なら部下や組織に対してどのような施策を実施すればよいかを学ぶ「ラインケア」を中心に、必要な研修プランを立ててみるとよいでしょう。
また、ストレスをうまくコントロールしていくことを学ぶ「レジリエンス研修」を行えば、ストレスを感じやすいさまざまな場面における対処法を身につけることができます。全社的に取り組むべき部分と、個々の従業員に身につけてもらいたい部分を分けて、必要な研修を行ってみてください。
企業としてストレス耐性を高めるための場を設けることは重要ですが、研修で学んだことを活かしてもらうために、従業員自身の協力も必要です。「なぜ研修を行うのか」という目的を明確にしたうえで、継続的な取り組みを行ってみましょう。
レジリエンス研修などについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
(参照『レジリエンスとは?なぜ必要?ビジネスの場で注目される理由や測定尺度、高め方をご紹介 』
まとめ
従業員が活き活きとした気持ちで仕事に取り組んでいく環境を整えるには、ストレス耐性について正しく理解しておくことが重要です。従業員一人ひとりの性格や悩みを把握したうえで、何がストレスの原因になっているのかをツールなども活用して調べてみましょう。
また、ストレス耐性は従業員を取り巻く環境の変化によって、結果にも大きな影響が出てくるものです。そのため、一度チェックを行ったからといってそのままにせず、定期的に確認をして経年管理が行える体制を整えてみましょう。
ストレスを抱えた状態の従業員をそのままにしておくと、心身の健康に悪影響が出る恐れがあることに加え、離職の原因になる場合もあります。原因の早期発見を心がけて、ストレスが溜まりづらい職場環境を整えてみましょう。
(制作協力/株式会社アクロスソリューションズ、編集/d’s JOURNAL編集部)
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