平均残業時間「20.6時間」、AI活用で特に効率化が進んだ職種は?【doda調査】
パーソルキャリア株式会社
- 2025年の平均残業時間は月20.6時間
- 残業時間が最も少ない職種は「医療事務」で10.5時間
- 年代別で特に減少幅が大きかったのは20代で、前回から1.5時間減少し16.5時間
転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリア株式会社は、20~59歳のビジネスパーソン1万5000人を対象に「2025年の平均残業時間」を調査しました。職種や年代別の傾向を比較してまとめています。
平均残業時間は3年連続減少
2025年の平均残業時間は月20.6時間で、前回調査(2024年)の21.0時間から0.4時間減少。2023年から3年連続のマイナスとなりました。
平均残業時間の推移(出典:プレスリリース、以下同)
2019年には24.9時間だった平均残業時間の減少トレンドについて、doda編集長の桜井貴史氏は、「働き方改革や業務のデジタル化が進み、『0~5時間未満』の残業層が最多となるなど、短時間勤務が定着しつつある」と分析しています。
「事務/アシスタント」職種が上位独占。法改正の影響も
職種別で見ると、残業時間が最も少ないのは前回同様「医療事務」で10.5時間、2位には「一般事務」(11.0時間)がランクインしています。トップ20には「営業事務」や「秘書/受付」など「事務/アシスタント」に分類される職種が多く入り、桜井氏は「AIやRPAによる自動化が進みやすい業種で残業時間の削減が進んでいる」と言及しました。
残業時間の少ない職種TOP20
一方、残業時間が多い職種の1位は「総合商社の営業」で29.8時間(前回比+0.5時間)でした。この結果に、桜井氏は「グローバル対応や複雑な商談、長時間の顧客折衝など、業務の性質上、残業が避けられない状況が影響している」と考察しています。
前回最も残業時間が長かった「インフラコンサルタント」は16.7時間減少し、2024年4月から上限規制が適用された「運送業」が1時間減少するなど、法改正や業界全体の取り組みが長時間労働の是正に一定の効果をもたらしていると言えそうです。
20代の残業時間が大幅減。若手採用強化が影響か
年代別では、20~40代の残業時間が減少しています。特に減少幅が大きかったのは20代で、前回から1.5時間減少し16.5時間となりました。一方で50代は0.3時間増加し、21.6時間となっています。
残業時間の多い職種TOP20
年代×職種分類別で見ると、すべての年代で「事務/アシスタント」の残業時間が最少に。逆に最多となったのは、20代では「企画/管理」、30・40代では「モノづくり系エンジニア」、50代では「建築/土木系エンジニア」でした。
20代の残業時間が顕著に減少している背景について、ワーク・ライフ・バランスを重視するZ世代など若年層の採用強化のために、企業が残業時間削減を意識した人事制度の導入を進めていると推測できます。桜井氏は、「こうした状況の中で、自分に合ったはたらき方やキャリアの方向性を見極めるには、自身のキャリア形成に主体的に取り組んでいく『キャリアオーナーシップ』の発揮がますます重要になる」と締めくくっています。
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